一級建築士製図で柱のスピードアップのテクニック・コツ・裏技

第1段階を早く作図するテクニック

一級建築士製図試験において、第1段階とは、「面積表記入」「柱通りの通り芯(補助線)」「寸法線」 「」までの作図のことをいっており、15分以内に完了することを目指します。
ここでは、このフェーズでの作図のテクニックやちょっとした裏技を紹介して、少しでも作図が早くなればと思います。


面積表の記入は最初に行う

面積表記入のタイミングは、人それぞれ違うと思いますが、私は作図の最初にすることをおすすめします。 なぜかというと、面積表の未記入は、一発ランクⅣだからです。
柱と寸法線を書いた後とか、吹抜とかを書いた後の方が計算がしやすいという意見もあるかと思いますが、 エスキスでそのあたりは確定しているはずなので、エスキス時点で、計算式も含めて書けるはずです。
そのため、エスキスで書いた計算式と計算結果を書き写すだけで良いはずです。
どうしても柱書いた後が良いという人は、柱書いたあとに、ダブルチェックとしてもう一度計算すればよいのです。
それ以上に、書き漏れが怖いのです。柱を夢中になって書いて、途中で柱がずれていることに気付いてパニックになったりしたら 面積表のことなんか忘れちゃう可能性あります。
なかには、エスキスが終わって、記述に入る前に、作図用紙に面積表だけは書いておくという人もいました。 面積表についてはそれぐらい慎重になるべきです。


柱通りの通り芯(補助線)は描いたほうが良い

作図が初心者の頃に、ぶつかる壁の1つとして、通り芯の補助線と、間仕切壁の補助線が混じって、実際の間仕切壁の位置が分からなくなるということがあります。
それは、作図が慣れてくると気にならなくなるのですが、誰もが最初は苦しむ内容の1つです。
その解消の裏技として、通り芯の補助線を省略する方法を取る人もいます。
その方法とは、先に三角スケールで通り芯に点をうっておき、柱よりも先に寸法線を描いておきます。
その寸法線があれば、補助線がなくてもなんとなく柱をテンプレートで描いていく作業はできてしまいます。
実際、私もそういう手順を踏んでいた頃がありましたが、1回 柱をずらして描いてしまったことがあり、ものすごい手戻りになった経験があったことと、 この後に説明する柱が不要なところを「バツ印」とし、断面アップするところを「丸印」する際の作業が補助線なしでは難しいことから、 最終的には、柱通りの通り芯の補助線は書くことにしました。
緊張感のある一級建築士製図試験本番で、後戻りが発生したらパニックになります。このフェーズでは、精度高い図面を書くことを優先すべきと考えます。

柱通りの通り芯(補助線)に便利な巨大三角定規

A2図面の左側の縦の補助線は、2つの図面にまたがって同時に補助線を引いたほうが効率的で、スピードアップのテクニックの1つとなります。
そのときに、巨大な三角定規があれば平行定規を上下にずらさずに一気に線が引けるのでさらにスピードアップにつながります。
けっこうこの巨大な三角定規を使っている人は見かけますが普通の文房具屋さんでは売っておらず、ネットでの購入がおすすめです。
45cmのもであれば大丈夫です。ウチダ製とドラパス製がありますがウチダ製の方が価格も安くおすすめです。


柱が不要な部分は先に「バツ印」しておく

大空間があったりすると、プレストレストコンクリート梁(PC梁)や鉄骨梁などを使用し、柱を抜いてスパンを飛ばすことが、ほぼ毎年求められます。
その抜きたい柱を、間違って描いてしまうことは、作図を何度も経験した方なら よくご存知のことと思います。
その間違いを防ぐために、あらかじめ柱が不要な部分に薄く「バツ印」をつけておきましょう。
そうしておくことで、テンプレートで柱を描くときには、まるでマシーンのようにテンポ良く作業できます。


柱が他よりも大きい断面箇所は「丸印」しておく

大空間で、柱を抜いて、プレストレストコンクリート梁(PC梁)を使用した場合、 その梁を受ける柱は、長スパンの応力を受けるため、他の柱よりもサイズアップして、やや大きめに表現する必要があります。
例えば、3階建の規模であれば、通常部は700×700mmぐらいの柱断面で大丈夫ですが、ランクアップした柱は、800×800mmの柱とするのがよいでしょう。
作図でそれを表現すると、通常部の柱はテンプレートの「3.5」を使用し、ランクアップした柱は「4.0」を使用します。
その柱断面の大きい部分については、あらかじめ 薄く「丸印」をつけておきましょう。
なかには先に大きい柱だけ一気に描く人もおられますがそれでもかまいませんが、そちらの方がスピードは遅いかと思います。

柱を書くときのテンプレートはバンコで決まり

柱を書くときは、テンプレートを使って、横方向の柱を一気に書いてください。
A2の左端から右端まで2つの図面にまたがりますが一気に書いてください。
そのときに平行定規を固定するかどうかは、人によりますが、慣れて作図が早い人の多くは、定規を固定せずに作業しています。
慣れると、平行定規を動かさずに作業するコツが掴めてきます。一度試してみてください。
柱を書くときのテンプレートは、バンコがおすすめです。定規の厚みが3mmと他の定規よりも1.5倍程度厚く柱が安定して書けます。
少々荒っぽく書いてもちゃんと四角で書けちゃいます。
極端な話ですが、バンコのテンプレートで力強く丸を書くと、なぜか四角が書けちゃうと思うくらい安定します。


柱4辺の書き始めはどこが最適か

柱は4辺で構成されていますが、その4辺のどこから書くかというのは、一度予備校の友人同士で議論を交わしたことがありますが、 結論は人それぞれということです。なぜか人によって書き始めるところは違うし、どれが早いということはないようです。
重要なのは、決めた書き順を毎回守ることでその書き方でスピードアップを図ることだと思います。

柱の4辺の太さが揃わない方向けのテクニック

柱4辺の太さがバラバラな人がけっこういますが、見栄えがよくないです。
その原因の多くは、四角を欠く1辺目が細くなる方が多いです。
それを解消するために、四角を1周して書くだけでなく、1周プラス1辺、つまり1辺だけは2重で書くことになります。
これだけで太さが安定して柱の見栄えがぐっとよくなります。

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