一級建築士製図の便所、什器のスピードアップ作図法

第7段階 便所 什器を早く作図するテクニック

第7段階では、いよいよ便所什器を書いていきます。 什器とは、テーブルや椅子などです。 ここは25分以内を目標としましょう。 もし2時間半を目指すなら20分を目標としましょう。


建物全ての便所を一気に書く

トイレは、このタイミングで1階~3階まで一気に書いちゃいましょう。
各階にトイレが必要なのは、建築的常識のようなものなので、そのような指定がなくても各階に設ける必要があります。 課題によっては、便所が各階にない場合(3階建で3階に便所がない等)、一発ランクⅢやⅣもありえます
便所は、課題文の要求室にない場合がありますので、あとでチェックするときにも甘くなるので、注意が必要です。
便所を作図しながら、各階に便所があるかダブルチェックしましょう。 また、バリアフリーの誘導基準に準拠するためには、多機能便所を各階に設ける必要があります。
もしエスキスで漏れていたら、このタイミングでうまく追加しちゃってください。 無理であったとしても、建物内に1ヶ所は最低設けましょう。

便所は迷わない訓練が必要

便所内に、便器や洗面などを表現しますが、その配置までエスキスで考える暇はありません。
どのような便所スペースでも、アドリブで便所のレイアウトができるように、いくつかのパターンは日頃からフリーハンドで練習して覚えておきましょう。

ソファーはフリーハンドを基本とせよ

ソファーは、フリーハンドで書く練習を普段からしておきましょう。
テンプレートで書くよりも、かなりのスピードアップが期待できます。
特に、ソファーなんかは、定規やテンプレートで書くよりも、フリーハンドで書いた方が短時間で描けることはもちろんですが、味のあるソファーが描けます。
5mm方眼で9マスを1つのかたまりとして、そこに6人ソファーを描くことを基本としていくとうまくいきます。


カフェのテーブルと椅子の描き方

カフェは、丸テーブルと丸椅子を基本としてください。
まず、テーブルを配置する中心に、シャープペンシルで点をうっていきます。
机の中心間隔で、2m(5mm方眼で2マス)を最低間隔として、余裕があれば2.5mを確保します。
丸テーブルは、丸いテンプレートの「4」、もしくは「4.5」を使って書きます。もしフリーハンドでうまくいくならそれでかまいません。
椅子は、テンプレートを使っても、小さすぎるせいかテンプレートを使っても、さほどきれいに書けません。
椅子はフリーハンドで勝負しましょう。

レストランのテーブルと椅子の描き方

レストランのテーブルの表現方法は、主に2つあります。1つは正方形を45度傾けた菱形のような描き方で、 もう1つは、長方形で表現する方法です。
おすすめは、菱形の方です。これは正方形のテンプレートを使って描けるので、サクサク描けます。
このテーブルを描く前に、カフェのときと同様、あらかじめ、基本2~2.5m間隔で位置にあたりをつけてから書いてください。
テーブルは、小さい正方形で4つ描いてください。どうしてもフリーハンドで四角がうまく描けない場合は、若干不自然ですが丸でもよいと思います。
ただし、どうしても指定された席数を確保できないときは、長方形の6人テーブルをいっぱい並べるようにしたら席数を確保できます。ちょっとした裏技です。

レストランやカフェのテーブル配置の注意点

レストランやカフェのテーブル配置で、気を付けることが2つあります。
1つは、外部のカフェテラスなどへの通路を確保することです。
カフェテラスなどの屋外施設にカフェから直接出られる出入口を表現していても、その目の前にテーブルを書いてしまったら、「どうやって出るの? 利用者への配慮不足」と思われても仕方ありません。
もう1つは、厨房からレストランなどの入口までの通路確保です。これを意識できていれば、結果的に利用者の動線とレストラン職員の動線がうまく取れてきます。

レストランのトイレはどこ!?

みなさん、レストランを利用した時、食事中、もしくは食事後、トイレに行くことって多くないですか?
レストランにとって、トイレって大切なものなんです。もしレストランの入口から近いところに共用トイレがあるなら問題ないですが、もし無いとすれば、追加するべきですし、レストランの職員用便所も厨房の中に設けるのが建築的常識かと思いますが、これにつていは減点はないかな。というのが私の考えです。ただし、あれば、採点者に好印象を与える可能性はあります。

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