一級建築士製図エスキスの駐車場、駐輪場

手順(7) 駐車場、駐輪場の条件整理

手順(7)では、駐車場、駐輪場の配置パターンをある程度 洗い出しておく作業を行います。
このタイミングでは、あくまでパターン出しに徹して、決めつけないことがポイントです。

ここで、駐車場、駐輪場の確保すべき寸法、配置方法を学んで下さい。


駐車方法

利用者用の駐車場は、原則まとめて配置してください。
サービス用駐車場は、利用者とまとめても、分散させても どちらでも問題ありません。
ただし、駐車場で車から降りた時に、利用者と管理者の歩行者通路が交差しないようにしてください。

駐車場は「並列駐車」と「対面駐車」の主に2つの停め方がありますが、 まずは対面駐車で考えてみるとよいでしょう。
ほとんどの場合で、対面駐車でうまく納められます

駐車場の基本寸法

駐車スペースは、基本「(一般用)2.5m×5m」、「(車椅子使用者用)3.5m×5m」を確保してください。
サービス用駐車場は、一般用と同じで2.5m×5mでOKです。



駐車場(対面駐車)

対面駐車の注意点は、「車路寸法」と「歩行者通路の確保」です。

「車路寸法」は、駐車場の奥行寸法と同じ寸法の確保が必要です
つまり、普通車で車路幅5m必要です。
間違えやすいのが、マイクロバスなどで、たとえば3.5m×7.5mの駐車スペースを要求された場合、 車路幅も7.5m必要となります。



駐車場(並列駐車)

並列駐車の注意点は、「車路寸法」と「車椅子使用者用の位置」です。

「車路寸法」は対面駐車と同様で、駐車場の奥行寸法と同様の寸法が必要です。
「車椅子使用者用の位置」は、バリアフリーに配慮して、一番 主出入口に近い位置にしておきましょう
さらに、図面の補足で「バリアフリーに配慮」と追記しておきましょう。





駐輪場の基本寸法

駐輪スペースは、指定がない場合、基本「0.5m×2m」を確保してください。
それとは別に、通路2mの確保が必要です。
駐車場と同様に、並列配置と対面配置があり、敷地内に計画できるスペースの都合により、どちらかを選択する。



まとめ

いかがでしたか?
このページでは、エスキス手順(7)として、駐車場、駐輪場の配置パターンを 洗い出しておく作業を学びました。
このタイミングでは、あくまでパターン出しに徹して、決めつけないことがポイントです。
駐車場、駐輪場の確保すべき寸法、配置方法は確実に覚えてください。

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