一級建築士製図エスキス 多台数駐車場の配置のコツ

多台数駐車場のうまい納め方

駐車場の台数が多い課題を経験したことがありますか?
直近の過去問では、あまり見かけないものの 知っておかないと、なかなか配置パターンは思いつかないもの。
多台数駐車場の配置パターンを掴んでおくことで、エスキスの時間短縮は可能ですので、ぜひ一読してください。


過去問での多台数駐車場

本試験の過去問では、平成13年の「集合住宅と店舗からなる複合施設」で、車椅子使用者用1台、サービス用2台、居住者用6台という多台数駐車場が要求されました。
ただし、このときは、2段昇降式駐車装置としてもよいとなっていました。

また、平成18年の「市街地に建つ診療所等のある集合住宅」のときは居住者用30台、利用者用10台の40台という多台数駐車場が地下駐車場として出題されました。

地上での多台数駐車場は、近年の一級建築士製図試験においては、見かけることがないですが、それだけに練習する機会もあまりないので、事前の対策は必要です。

対面駐車

まずは対面駐車で検討します。
多台数の対面駐車となると、通常と違い、建物が切り欠かれた形状となるため、建物内部の計画が難しくなります。
総3階で計画できるため、エスキスをいつも通り進めることができるメリットがあります。

しかし、延床面積から逆算した延床面積と比較して、建築可能面積が全然足りない場合、対面駐車は検討から外します。



並列駐車

建物の端に1列で駐車スペースを並べます。
対面駐車と同様で、総3階で計画できます。
駐車台数にもよりますが、建物が矩形で計画できる可能性もあります。

しかし、対面駐車と同様、建築可能面積が全然足りない場合は検討から外します。




ピロティ駐車場(南北)

対面駐車や並列駐車では必要な建築可能面積が確保できないときは、ピロティ駐車場を検討します。
アプローチが南北どちらかの場合、南北方向(短辺方向)でまずは検討します。
普通の駐車場であれば、6mスパンで2台停められますが、HPとPの2台を停める場合、6mでは入らないので、7mスパンにする必要があります。

ピロティ駐車場の車路については、7mスパン以上を採用してください。
柱型を考慮すると、6mスパンでは狭すぎます。
どうしても6mしか取れない場合は、あきらめて6mで進めてください。



ピロティ駐車場(東西)

東西のどちらかに道路がある場合で、南北方向が難しい場合、東西方向(長辺方向)のピロティ駐車場を検討します。



ピロティ駐車場(1スパン)

車路と駐車スペースを、10mスパン等、長スパンを利用して1スパンで納める裏技もあります。
北側のへりあき寸法が5mとれれば、10mスパンという変則スパンではなく、7mスパンでもOKです。
上階の必要面積により調整してください。



また、この駐車方法を応用すれば、2スパンでピロティ対面駐車場も可能です。



まとめ

いかがでしたか?
多台数駐車場の配置パターンは理解できましたか?
これで、もし多台数駐車場の課題が出題されても、他の人に差をつけることができますね。

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