一級建築士設計製図 吹抜けテクニック・コツ

吹抜けの大きさを確保する2つの裏技

エントランスホールに「吹抜け40㎡以上」の指定があった場合に、どのように対処するかを紹介します。
まず想像するのが、1グリット全て吹抜けにするパターン。
エントランスホールにラウンジ等の指定があり、その上部を1グリット吹抜けにすれば解決です。

エントランスホールに特記事項が吹抜けしかなく、吹抜けを設ける場所がない場合、風除室がある主出入口上部を吹抜けにする人が多いでしょう。
しかし、そこにはいろいろ落とし穴が待っています。



風除室は吹抜け面積からは除外

7×7グリットの49㎡を1グリット吹抜けとした場合でも、そこに風除室があれば、風除室の面積を引いた分が吹抜け面積となります。
もし、風除室が21㎡(7m×3m)あれば、28㎡しか吹抜けがないことになり、40㎡以上確保できていない減点になります。



[裏技1] 風除室を外に出す

上記の例では、あと9㎡あれば吹抜けが40㎡以上となります。
そんなとき、下図のように、風除室をやや小さくし、それでも面積が不足する場合は、風除室の半分を外に出してやりましょう。



[裏技2] グリット寸法を調整

吹抜けがあるスパンだけグリット寸法を大きく変更します。
たとえば、縦と横が全て7mスパンで計画していたとしても、吹抜けのあるスパンだけ8mにします。
風除室の幅を少し小さくすれば吹抜けの面積確保が可能です。



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