亜鉛

亜鉛

亜鉛

硫化亜鉛を焙焼し酸化亜鉛とし、さらに還元してつくる。
灰白色の金属で、記号でZn。 鋳造性がよく、耐食性に富む。
ただし、酸、およびアルカリに弱いので、コンクリートに侵される。亜鉛の沸点は同族のカドミウム、水銀と同様に低く、907℃である。
木炭などで還元すると昇華してしまい煙突の先端で空気中の酸素と反応し酸化物になる。
この場合、鉱石を還元した煙を冷却しなければ単体は得られない。
融解した亜鉛に鉄板を浸すとトタンになる(→トタン板)。犠牲電極としての亜鉛めっきの他、真鍮や洋銀などの合金材料、乾電池の陰極板などに利用される。
ダイカストの地金には亜鉛合金が広く用いられている。
また、亜鉛の蒸気を酸素と反応させることにより、亜鉛華と呼ばれる白色粉末が得られ、これを顔料、医薬品、化粧品などとして用いる。

   

スポンサード リンク