一級建築士 製図試験で好印象な図面
図面を見て数十秒で勝負が決まるとよく言われると思います。
それだけ図面の印象というのが大切だからです。
好印象の図面を描くために心掛けることやテクニックを紹介します。
よくメリハリをつけて書くという言葉を間違えて、濃さで調整する人がいますが間違いです。
細線も太線も、どちらも濃く書かなければなりません。 それができないなら、全て濃く書いた方がよいです。
噂レベルの話ですが、採点はコピーを取って行われるということを聞いたことがあります。
もしそうだったとすると、薄い線というのは見えなくなる可能性がありますし、見えたとしても自信がないような印象を与えます。
特に、柱と壁は、強い筆圧で太く書いてください。
濃く書くことが苦手な人は、芯を2Bにしたり、シャープペンシルを0.5ではなく0.7にするのもよいでしょう。
線がきれいでも文字が乱暴だったら、図面の印象が悪くなります。
丁寧に書くことは当然ですが、文字の大きさに統一感を持たせるように意識してみてください。
文字の大きさは3種類を使い分けます。
1番大きな文字は室名で、5ミリ方眼1マスよりやや小さい(4ミリくらい)大きさで描きましょう。
それ以外は3ミリ角で描きますが、PSやカウンターなどは、さらに小さく2.5ミリくらいで書いてもよいでしょう。
室名を書く位置は、家具などがなければ、部屋の中央に書くようにしましょう。
家具などがある場合は、室名をどこに書くかを意識して家具を書きましょう。
家具と室名が重なってしまうと、見栄えがかなり悪くなります。
広場や、テラス、光庭等は、斜線などで表現すると、図面がグッと締まります。
このとき、斜線は什器や文字などは線を飛ばして線を引くときれいに仕上がります。
総合資格や日建学院に通っていると、植栽がやたらうまい人が必ず1人や2人います。
その人の真似をしてみるのが手っ取り早いです。
植栽は、生垣と高木の組み合わせがオーソドックスな描き方ですが、この高木を生垣からはみ出して描くとプロっぽくなります。
また、生垣の中を薄く塗りつぶすと、図面密度が上がって図面印象が上がります。