一級建築士製図 初受験の合格率
このページは、一級建築士 製図試験のの初受験生がいかに合格することが難しいかを
理解してもらうためのページです。
40%という製図の合格率で、半数ぐらいが合格すると思っていると痛い目にあいます。
一級建築士の製図試験は、学科以上に合格することが難しい試験だということを理解しておく必要があります。
初受験の人は、7月末の学科の後、総合資格や日建学院の短期コースに入って2ヶ月ちょっと勉強して試験に臨むことになりますが、
昨年不合格で、製図長期コースで製図の勉強に取り組んでいる人は、3月頃から真剣に勉強しているため、
初受験の短期生と比べて3倍程度の期間を製図の勉強にあてることができることになります。
初受験の人が8月のお盆休み中、必死に作図の手順を覚えているとき、長期の生徒は既に2時間30分で作図できる人がほとんどで
その年の課題のエスキスを極めることに専念しています。
初受験の人が9月に入って記述を一生懸命暗記しようとしますが、長期の生徒は、課題発表の前の時点で、既に基本的な記述の内容は記憶済です。
課題発表後は、その年の特有な内容だけ記憶すればよい状態になっています。
つまり、長期の生徒の方が、短期の生徒に比べて圧倒的な実力差があることをまず理解してください。
昨年、製図試験に残念ながら不合格になった人も、長期ではなく短期コースに入ってくる人がたくさんいます。
製図の合格率が40%程度であることを考えると60%の人は再チャレンジするために、ほとんどの人が、また学校に通います。
中には角番で製図不合格の人もいますが、そのような人達の製図不合格後の学科合格率はかなり高いようです。
実際、短期コースに入ると、半分ぐらいの人は既受験生ということを知ると思います。
そして、その既受験生は初受験生が学科の勉強をしている春の時期、製図の勉強をしていた人がほとんどです。
実際、作図実習において、圧倒的な実力差を感じることになります。
長期コースよりも不利な短期コース。
そして、その短期コースの中でも既受験生と比べて経験が浅い初受験生。
一級建築士の製図試験が40%の合格率だからといって、初受験生にとっては40%ではなく、半数の20%程度の難易度であることを理解する必要があります。
初受験生の中には、普段から建築設計の仕事に携わっており、
初受験生の中にも、やたらエスキスがうまかったり、作図がものすごく早い人が、必ず何人かいます。
普段の業務と一級建築士製図試験との関係性が低い業務を普段している人は不利ですが
ほとんどの人が、さほど有利ではない仕事をしている人だと思います。
そういう不利な条件な人は、他の人よりも「勉強時間の確保」、「製図試験合格のコツ」、「正しい勉強方法」を知る必要があります。
がむしゃらに頑張るだけでは合格は難しいと理解してください。
2ヶ月ちょっとの期間は、いろいろなものを犠牲にしてでも勉強時間の確保はしてください。
そして、合格のコツと、勉強方法は、予備校やこのサイトで学んでください。
狭き門ですが、初受験生でも合格は可能です。
初受験生は、講師に積極的に質問してください。
エスキスの手順が理解できなかったら、とことん聞いてください。
さらに、講師とは別に、既受験の人の中でも実力がありそうな人を見つけて積極的に交流してください。
まずは、「なぜこの室はここに配置したんですか?」とか、
「なんで利用者階段がここに決められましたか?」とか、なんでもいいと思います。
それをきっかけにエスキス用紙を見せてもらい、エスキスのプロセスを盗むように学んでください。
より多くの人から話を聞けたら、取り入れられるところは積極的に取り入れましょう。