一級建築士製図 過去問の駐車場、駐輪場、広場

屋外施設の傾向と対策

エスキスを進める上で、駐車場、駐輪場、広場などの外部施設については、1つでも間違えると減点が大きく、エスキス初期に配置検討が必要です。
過去問を勉強することで、過去にどのようなことが問われたか学びましょう。

駐車場・駐輪場

駐車場については、「車椅子使用者用駐車場（HP）」と「サービス用駐車場（SP）」が主に出題されるが、たまに、「利用者用駐車場」や「送迎用駐車場」なんかが登場するので、見逃さないようにしたい。
駐車場の漏れの減点が大きいことは間違いなさそうなので、注意が必要です。

駐車場と駐輪場の注意点は、そこから建物への動線計画です。
たとえば、車椅子使用者用駐車場（HP）については、バリアフリーに配慮して、主出入口に近接させた方が良いですし、サービス用駐車場（SP）については、利用者との動線が交差しない場所、できれば通用口付近に配置したいです。
また、駐輪場から出入口への歩行者通路の幅も確保する必要があります。

駐車場や駐輪場の台数が少ない場合は、どの予備校でも多くの課題を練習するので心配はいらないが、駐車場が3台以上というのが近年出題されていないので、このような多台数駐車場の配置テクニックは予備知識として持っておいた方がよい。

同様に、駐輪場についても30台以上の駐輪場が近年出題されていませんが、駐輪場の配置のコツは抑えておいた方がよいでしょう。

屋外広場

屋外広場で指定される条件は、主に6つあります。
「設置階」「面積」「円指定」「景観配慮」「動線配慮」「一体利用」の6つです。

これらが全て指定されることはなく、課題により、3～4つ指定されることが多いです。
屋外広場の条件は、どれも重要で、間違えると減点が大きいものと思われるので、確実に抑えたい内容となります。

特に、面積は要注意です。
上部に庇がある部分を面積に算入しても良いかどうかを課題文から確実に読み取る必要があります。

円指定については、例えば10mの指示があった場合、柱型を考慮すると、芯々11m以上ないと10mを満足できないので注意しましょう。

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