一級建築士製図エスキス プランニングのテクニック

うまく部屋を納めるプランニングのコツ

一級建築士の製図試験で、みんなが必ず一度はつまづくのがプランニングです。

普段から意匠設計をしている人は、自然と身についていますが、違う業務をしている人にとっては、20~30分でプランニングするなんて無理です。

では、どのような手順を踏めば、プランニングが早くできるようになるのでしょうか?
プランニングのスピードアップには、正しい手順とちょっとしたコツがあります。 
このページを読めば、明日からプランニングが得意になるようになりますよ。


コアと吹抜の位置は流動的

最初に、コアの位置を仮置きします。
利用者用は、エントランス横、管理用は管理ゾーンの外壁際で良いでしょう。
もし、1グリット以上の吹抜があれば、一旦適当に配置しますが、迷うなら風除室上部で良いです。
後で都合が悪くなったとき、移動します。

大きな部屋は端に配置する

次に、4グリット以上必要な大空間を配置していきます。
もし2つ以上の大空間があれば、大空間以外のエリアがなるべく矩形になるように配慮します。



条件がある部屋から配置する

次に、課題文の特記事項に、景観配慮や動線配慮の内容がある要求室について配置します。
一旦、大空間とコアの位置は仮決め状態なので、これらは動かす前提で一番良い場所に配置します。
全てのことを一気に決めるのは難しいので、こうやって順番に配置を検討していく手順を踏みます。

このときに、大空間とコアを一旦決めた後でも、他の部屋を検討したときに、流動的に動かす柔軟性が必要です。


廊下を先に決める

大空間とコアと条件付の部屋が決まったら、次に 利用者コアと管理者コアを結ぶ 直線廊下の位置を仮決めします。
その後、残りの室を大きい順に配置していきます。

この時に、関連性の深い室同士を隣り合わせとして配置します。
これをグルーピングと呼んでいます。
特に、2室や3室同じ室を配置するときには、最初にまとめて配置できるところを探して先に配置します。



1~3階を同時に考える

これらの室の配置計画は、1階から3階まで同時に行うことを基本としてください。
1階のコアを移動させたら、2階3階も同時に移動させます。
天井高の高い大空間を移動させたら、その上部の吹抜も同時に移動させます。
3層同時に考えないと、いつか必ず破綻をきたします。

まとめ

いかがでしたか?
プランニングの正しい手順とコツは分かりましたか?
このページで紹介したことを実践するだけで、プランニングが格段にスピードアップします。
慣れない間はあまり実感できないかもしれませんが、繰り返し練習すれば上達しますよ。

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