一級建築士製図のスマホ勉強用 要点記述(構造)まとめ

スマホで覚える要点記述集(構造編)

一級建築士製図の要点記述のスマホで丸暗記シリーズ「構造編」です。

一級建築士設計製図試験の12月の合格発表で、残念ながら不合格となった場合、課題発表まで7ヶ月ぐらいの勉強時間が確保できます。

課題発表までは、どんな課題でも対応できる要点記述を丸暗記しておくことをオススメします
課題発表後は、その年の課題の特色を活かした問題というのが必ず出てきますが、要点記述の問題で、半分くらいは、課題に関係なく攻略できるような問題となります。

このページをブックマークしておいて、電車の待ち時間、トイレの最中等、ちょっとしたスキマ時間に、いつでもスマホで確認できるようにしておきましょう。



耐震計画上、特に配慮したこと

(1)建物形状は、極力整形とすることで、地震時のねじれや変形を抑制する計画とした。


(2)柱、大梁は、余裕のある部材断面寸法を確保し、耐震性能の向上を図った。


(3))Y方向には耐力壁を計画し、3階から1階までの連層耐力壁とすることで、地震時の水平力が下階まで安全に伝達できるように配慮した。


(4)鉄筋のかぶり厚さは、最小値に10mm割増しし、コンクリートの中性化による耐力の低下を抑えることに配慮した。

建築物に採用した構造種別、架構形式及びスパン割とこれらを採用した理由

(1)構造種別は、建築物の規模及び用途を考慮して、耐久性、耐震性、遮音性の高い鉄筋コンクリート造とした。


(2)架構形式は、平面計画の自由度が高く、靭性能力に優れ、将来的な改修にも対応しやすいラーメン架構とした。


(3)スパン割は、X方向7m、Y方向6mの均等スパンとすることで架構の安定性に配慮するとともに、柱1本当たりの負担面積が過大とならないように配慮した。


(4)スパン割は、 X方向の端部に9mスパンを採用したため、Y方向は6mの均等スパンとし、柱1本当たりの負担面積が過大とならないように配慮した。

目標耐震性能

(1)不特定多数の利用者が訪れる建物であるため、大地震動後に構造体の大きな補修をすることなく、建築物を継続利用でき、人命の安全確保に加えて機能確保が図られることを目標とし、地震力を25%程度割り増す設定とした。




純ラーメン架構において、構造計画について配慮したこと

(1)壁の柱際には、構造スリットを設け、地震時の水平力が各ラーメン架構に均等に分担される計画とした。


(2)X方向7m、Y方向6mの均等スパンとすることで、ラーメン架構の安定性に配慮した。


(3)建物に靭性を持たせるため、過密な主筋計画とならないような断面計画とした。

耐力壁を利用した、構造計画について配慮したこと

(1)Y方向は、耐力壁付ラーメン構造を採用することで、靭性、及び強度を併せ持つ耐震性の高い架構となるように配慮した。


(2)耐力壁をXY方向とも2ヶ所づつ配置し、各階同位置に配置することで、水平力が安全に下階へ伝達できる架構計画とした。


(3)耐力壁は、平面的にバランスの良い配置とすることで、地震時のねじれを抑制した。

スラブ及び小梁の架け方について工夫したこと

(1)スラブの短辺方向の長さが3~5m程度となるように小梁を配置し、安全な4辺固定スラブとなるように計画することで、居住性を損なうようなたわみや振動等が発生しないように配慮した。


(2)階段室、エレベーターシャフト、浴室及び設備機械室等の鉄筋コンクリート造の壁を計画した部分には、壁の上下に小梁を配置することで、スラブに過度な負担がかからないように配慮し、荷重が安全に伝達されるように計画した。


(3)設備配管の横引き配管ルートになるべく支障がない配置とした。

勾配屋根の構造計画について工夫したこと

(1)勾配屋根は、南北に下る2寸勾配の切妻形状とし、小屋の柱高さを抑えることにより、構造安定性に配慮した。


(2)架構はスパンの中央を棟部とした対称型のラーメン架構とすることで、柱、大梁の応力の負担バランスが均等になるように配慮した。


(3)棟の位置は、スパン割りに合わせて大梁とすることで、対称形の安定したラーメン架構となるように配慮した。


大梁が棟部で折れ曲がる山形ラーメン架構を採用し、直行方向に小梁を配置することで水平剛性を高めるとともに、傾斜スラブを4辺固定スラブとして安全に支持できるように計画した。

バルコニーの構造について工夫したこと

(1)バルコニーは、経済性や意匠性を考慮し、片持ちスラブで計画した。


(2)小梁を設けないため、片持ち寸法を2m以内とし、ダブル配筋とすることで、ひびわれやたわみ等に配慮した。

浴室の構造について考慮したこと

(1)内風呂、露天風呂ともに洗い場は、段差のない床仕上げとするため、スラブレベルを200mm下げ、浴槽部分は入浴のしやすさに配慮して600mm下げて計画した。


(2)スラブの段差となる部分には小梁を設け、荷重を安全に伝達できるように計画した。


(3)スラブ厚さは、水の重量を安全に支持できるように200mmで計画した。


(4)小梁の断面は、スラブの段差に合わせるとともに、7mスパンの1/12以上の梁せいを確保し、300mm×600mmとした。

吹抜け部分の構造計画について考慮したこと

(1)吹抜けは、スパン割りに合わせた計画とすることで、片持ち部材等を設けないシンプルな構造計画となるように配慮した。


(2)2階床部分の吹抜けについては、周囲をスラブで囲まれた構成とすることで、2階床面の剛床性能が損なわれないように配慮した。


(3)2階床部分については、南側がスラブの接続しない外周面となるため、その部分の大梁の梁幅を一般の梁よりもサイズアップすることで、2階床面の水平力伝達に支障がないように配慮した。

地階の構造計画について配慮したこと

(1)地階は、地上のスパン割にあわせた配置とし、ラーメンフレーム内の壁で土圧を安全に支持できる計画とした。


(2)地階の壁厚は、一般の壁面よりも厚くすることで、地階の土圧を安全に支持できるように配慮した。


(3)土に面する壁は、防水措置を図るとともに、建物内部を二重壁とすることで、浸水した場合の対策を講じた。

スポンサード リンク