一級建築士製図の計画の要点(記述)対策

スマホで覚える要点記述集(その他編)

計画の要点(記述)対策は、とにかく暗記です。
課題発表後は、課題特有の「計画の要点(記述)」を記憶する必要があるので、 課題発表前は、汎用性のある内容を、覚えてください。



積雪寒冷地の建築物として設計で考慮したこと

(1)主出入口にはツララ対策用ヒーター付の庇を設け、落雪から利用者の安全を守る計画とした。


(2)車いす使用者が通る敷地内通路には、ロードヒーティング設備を設け、安全性に配慮した。


(3)エントランスホールは、フロアヒーティングすることで、室内の快適な温熱環境に配慮した。


(4)冬季に敷地内に積もった雪は、地下ピットの一部に計画した貯雪庫に保管し、夏季の床冷房や空調の給気に利用し冷房負荷の削減を図った。


(5)窓廻りは、コンベクター(ヒーター)を設置することで、結露対策とコールドドラフト対策とした。


(6)基礎の根入れ深さは、地盤の支持層に到達することはもちろんのこと、地盤の凍結深度よりも深く設定した。

寒冷地の給水配管について考慮したこと

(1)屋外埋設の給水管は、凍結深度以下とすることで、給水の凍結防止に配慮した。


(2)給水管が、屋外露出となる部分は、配管用の凍結防止ヒーターを設置し、凍結防止に配慮した。


(3)建物内の給水管は、水抜きが行えるよう勾配をとり水抜き管を設置し、長期に使用しないときの対策とした。

天井高の高い居室の天井落下防止対策

(1)多目的室は天井高が高いため、天井を構成する支持構造部には十分な剛性及び強度を有する部材を採用した。


(2)斜め部材はV字状に必要組数をバランス良く配置し水平方向の振れ止めに配慮した。


(3)吊り材及び斜め部材は、埋め込みインサートを用いた接合方法によりスラブに緊結する計画とした。


(4)天井と壁のクリアランスは、天井と壁との衝突による落下を防止するため、60mmを確保した。




天井に設置した設備機器の落下防止対策

(1)天井内に設置した設備機器については、地震時に配管類、天井材及び吊り材等と相互に干渉しないよう変位量を考慮したクリアランスを確保した。


(2)設備機器等には上階のスラブからの自重支持材の他に、耐震支持材等の振れ止め及び落下防止ワイヤーを設けた。


(3)吊り材は、埋込みインサートによりコンクリート躯体に緊結させた。

「停電」及び「断水」の対応策

(1) [停電] 屋根面に設けた太陽光発電システムと、設備スペースに設置した非常用の自家発電機と蓄電池により、必要最小限の電源を確保できるように計画した。


(2) [断水] 非常時用給水栓を有する受水槽を採用し、災害による断水時にも、受水槽に貯めた水だけでも取り出せるように計画した。

建築物の塩害対策で、建築的配慮、設備的配慮

(1) [建築的配慮] 塩害に対する耐久性を向上させるため、鉄筋を保護するコンクリートのかぶり厚さを大きくし、打設時の水セメント比を下げる等、コンクリートの中性化に対する対策を施した。


(2) [設備的配慮] 設備機器は、防錆対策が施されたものを採用した。また、主要な機器は屋内に設置し、屋外に設置する機器は、できるだけ直接 潮風が当たらないような配置計画とした。

視覚障がい者に対して配慮したこと

(1) 敷地内通路においては、出入口、及び フロントに至る経路に、線状ブロックを設置し、傾斜路の上部や出入口前には、点状ブロックを設置した。


(2) 壁は、視覚障がい者が杖で把握できないような突出物を設けないようにし、床の仕上げは濡れてもすべりにくい仕上げとした。

利用者用便所で配慮したこと

(1) 建築物移動等円滑化基準を満たすため、各階に、オストメイト対応の多機能便所を設けた。


(2) 1階は、さらに乳幼児連れや車いす使用者等に配慮し、多機能便所を2ヶ所計画した。

景観保全について配慮したこと

(1) 敷地周辺の風景と調和し、自然に溶け込む勾配屋根で計画した。


(2)周辺の樹林と一体化するように、敷地内を積極的に緑化した。


(3)自然環境との調和を考慮し、土壁やタイル等の自然素材を用いた仕上げとした。

地震等の災害に対する設備機器の損傷防止

(1) 振動しない機器(受水槽、ボイラー等)は、鉄骨架台にて躯体に堅固に固定した。 振動する機器(キュービクル、屋外機、ポンプ等)は、防振架台にて防振対策を行い、耐震ストッパーにて転倒による損傷防止を図った。


(2)天井に設置する設備機器は、地震時の落下防止対策として、変位量を考慮した天井材、及び吊り材とのクリアランスを確保した。


(3)各種配管は、フレキシブル継手を採用し、損傷防止に配慮した。


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