一級建築士設計製図 総合資格・日建学院・TAC 学校比較
一級建築士の設計製図試験に挑むみなさんは、総合資格学院、日建学院、TACのどこに通うか迷っていますか?
結論は、どこに行ってもOKなのですが、迷う皆さんに、少しでも参考になるよう学校紹介させて頂きます。
学校の数、合格者の数、共に1級建築士ではナンバーワンの座を長年続けている学校です。
製図の教材は日建学院に比べてコンパクトに必要な情報がまとまっているという印象があります。
製図のエスキスの手順が日建学院とは違い、おおまかなゾーニングを終えた後にスパン割りを行うので、マスターできれば、どんな問題にも対応できる柔軟なエスキス力が身につく。
実務で意匠設計している人には馴染みやすいエスキスだと思われます。
しかし、日建学院のエスキス手順に比べて難しく、戸惑う人も多い印象がある。
製図講義で使う課題の解答例と一緒に渡される資料で、解答に至った手順を示した「エスキスレポート」が大変参考になる。
これを繰り返し自分の手を動かして真似してみると、エスキスが格段に上達する。
授業料は3社で一番高く、学科と短期製図のセットで約100万となり、かなりの高額となる。
短期製図も50万近くかかる。
有料のオプション講座も充実しており、お盆期間中の作図特訓や、9月の強化講座、直前エスキス特訓、本番前日講習など、財布には優しくないですが、合格する仕組みが整っています。
学校の数、合格者の数は、総合資格の次に多く、一級建築士では2大予備校の1つです。
教材は総合資格よりも分厚く、知らなくてもよいことまで載っている印象ですが、深い知識まで理解できます。
映像講義にこだわっており、全国どの学校で受けても質の高い授業を受けることができるのも特徴です。
製図のエスキス手順が、総合資格とは違い、スパン割りをエスキスの早い段階で決めます。
実務ではありえない方法ですが、1級建築士の製図試験においては、こちらの方が普段 意匠設計に携わっていない設計初心者には、やりやすいと思います。
製図初受験者で、意匠設計も未経験者の場合は、日建学院の方が馴染みやすいかもしれません。
授業料は、学科と短期製図のセットで通学の場合は100万を超える。
短期製図も50万近くかかり、一番高額と言われる総合資格よりも若干安い程度で、さほど変わりません。
つまり、学校に通えば、高いと言われる総合資格とそれほど変わらない金額を払う必要があります。
しかし、日建学院は、WEB講座が充実しています。
扱う課題は、通学よりも少ないようですが、通学しないならちょうど良いぐらいだと思います。
郵送によりやりとりする添削課題もあり、サポート体制も整っています。
値段は15万ぐらいなので安いです。
休日が不定期の方や、家事や育児と両立したい方等、通学が困難な人には強い味方です。
学校の数が限られるので、TACに通いたたくも通えない人は多いです。
教材は最低限のレベルの印象ですが、十分な内容だと思います。
課題の数は8課題ぐらいで、総合資格や日建学院に比べると少なく、総合資格の生徒で有料講座を受講した人と比べると、半分以下となります。
しかし、たくさん課題をやりすぎるよりも繰り返し同じ問題を解くことにより理解が深まるという考え方もあります。
課題を終えた後、応用課題として、一度やった課題の条件を少しだけ変えてやるよう指導されます。
(例えば、元々レストランの眺望指定がなかったのに、公園の眺望を追加して再トライする等)
課題の少なさを補う良い方法だと思います。
課題の難易度も、それほど高くなく、本試験の難易度に近い気がします。
総合資格や日建学院は、敷地に既存建物があったり、変形敷地だったり、たまに出題されるビックリな内容も、いろいろ課題に仕込ませてくるので、難易度の高い課題をたくさん解くことになりますがTACは素直な問題が多いです。
その代わり、本試験当日に、総合資格や日建学院の生徒に比べて、見たこともないような驚きの設計条件が出る確率が高くなります。
個人的には十分な内容だと思います。
授業料も総合資格や日建学院よりも格安で、短期製図で25万以下だったと思います。
WEB講座も選べて、若干安いです。
学校が遠くて通いづらい人には良い選択だと思います。
いかがでしたか?
総合資格・日建学院・TACの特徴や違いが分かりましたか?
どこの学校に通っても合格できる体制は整っているようなので、家の近くの学校に通うのが良いでしょう。