アスファルトコンクリート

アスファルトコンクリート

アスファルトコンクリート

アスファルトコンクリートとは、原油に含まれる炭化水素類の中で最も重質のものである。減圧蒸留装置からの製品である減圧残油はそのまま製品アスファルトとなるが(これをストレートアスファルトという)、性状を改善するため溶剤抽出(溶剤脱瀝)や空気酸化(ブローンアスファルト製造)などの処理を行うこともある。
粘度の高い液体であり、常温ではほとんど流動しないものが多い。道路の舗装や防水剤などに使われる。アスファルトのみが天然で産出することもあるが、これは、地中の原油から揮発成分が蒸発し、アスファルト分のみが残ったものと考えられる。
アスファルトの歴史は古く、古代から天然のアスファルトが使用されていた。 天然アスファルトは主に接着剤として使われ、旧約聖書の『創世記』ではバベルの塔の建設にアスファルトが使われている。アスファルトという単語が英語に現れたのは原油の利用が一般的になり始めた18世紀に至ってからである。このため、英語においてもギリシア語のasphaltosからの外来語であった。a(しない)とsphalt(落とす)という意味がある。日本では秋田県などで天然アスファルトが採れており、日本で最初にアスファルト舗装が施されたのは東京であったが、使用されたのは秋田県昭和町(現在の潟上市)からはるばる運ばれた天然アスファルトであった。

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