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建築作品予想問題(木造・入母屋)
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設計者 | 三分一博志 |
所在地 | 香川県香川郡直島町 |
施設概要 | 「直島女文楽」の公演や地元の人が集まるための集会所 |
受賞履歴 |
日本建築学会賞(2017年) Design Awards Best new public building部門 最高賞(2017年) BCS賞(2017年) |
重要キーワード | 木造、入母屋屋根、直島特有の南から吹く風を利用 |
世界93ヵ国で販売されているイギリスの雑誌「Wallpaper」が主催するDesign Awards 2017のBest new public building部門にて、
国内の公共建築として初めて最高賞を受賞したことで注目を集めました。
そして、2017年の日本建築学会賞(作品賞)も受賞しています。
この建物の特徴は、「環境のまち・直島」を建物そのもので表現していること。
中でも驚異的なのが、太陽光・風・地下水等の自然エネルギーを積極的に活用した建築になっていることです。
三分一博志さんの建築は、土地の環境特性を読み取り、それを設計に活かすことに最大の特徴があります。
今回のプロジェクトでも、2年半にわたり土地のフィールドワークを行なったそうです。
直島ホールがある本村の家の間取りと配置にある法則があることに気づいたのです。
直島に残る旧家の区割りは南の山間の谷から北にある港に向かって開いた扇型に沿って、ほぼ碁盤の目状に並んでいる。
家は中央に二間の続き間があり、その南北に縁側が、さらにその南北に庭がある。
庭と庭を結んだラインは、風の通り道なのだ。
この建物の最大の特徴は天井にあいたスリットだ。
その上にかけられた入母屋の屋根には、ほぼ南北に向かって三角形の開口部がある。
この付近では南から北に風が抜けるようになっていて、屋根の三角形の開口から風が入ると、
その時に生じる圧力差によってスリットから室内の空気が上に上がり、屋根から抜けていって、自然に換気が行われる仕組みだ。
このように、屋根に開いた穴で自然の風を建物内に取り込むのも、直島ホールの大きな特徴です。