建築作品予想問題(音楽大学のキャンパス)

桐朋学園大学調布キャンパス1号館

設計者 山梨知彦 向野聡彦
所在地 東京都調布市
施設概要 住宅地にある音楽大学のキャンパス
受賞履歴 日本建築学会賞(2019年)
BCS賞(2017年)
重要キーワード BIM、坪庭により遮音、採光、通風を確保





桐朋学園大学調布キャンパスは、調布駅から近い住宅地にあります。
周辺の住宅に調和するよう高さを抑え、地上2 階地下1階で計画されている。
大きさや高さが異なるレッスン室が2階にフレキシブルに配置され、レッスン室とレッスン室の間には坪庭をはさみこんでいる。
その坪庭の効果により遮音の問題を解決しながら、廊下に採光と通風をもたらしているのが特徴的です。
遮音を気にするあまり、監獄のようになりがちな音楽大学の校舎建築のあり方に一石を投じていると言えよう。

地階には、アンサンブルに使えるような比較的大きなレッスン室と打楽器のようなより高い遮音性が必要とされる楽器のためのレッスン室が配置されている。
地下ではあるが、サンクンガーデンから光が注ぎ、緑も垣間見えるので地下であることを感じさせない。

1枚目の写真を見て分かるように、部屋の大きさや高さがそれぞれバラバラで、その組み合わせが整然とではなく、パッと見ランダムに配置されています。
ここまで複雑になってくると、BIMの活躍が必要です。
大きさも配置もバラバラな2階と地階のレッスン室を構造的に繋げるべく、1 階の柱はBIM を使って2階と地階の梁の交点に配置されています。
また、莫大な数の断面図は、BIMの自動作成機能を活用し、自然光や通風が得られるように廊下幅の最適化にもBIMが活躍してます。
BIMを最大限に活かした建築物といえるでしょう。

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