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建築作品予想問題
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設計者 | ペーター・ベーレンス |
所在地 | ドイツ(ベルリン) |
施設概要 | 大手電機メーカーAEGのタービン工場 |
重要キーワード | ペーター・ベーレンス、ギリシャ神殿、モダニズム建築の先駆け |
ペーター・ベーレンスは、20世紀ドイツの建築家で、ミース・ファン・デル・ローエ、ル・コルビュジエも、一時期ベーレンスの建築事務所に在籍していたこともあり、彼らの師匠であったということからもペーター・ベーレンスの凄さが分かります。
一級建築士の学科試験では、「シュレーダー邸」が過去に出題されていますが、これはペーター・ベーレンスの作品です。
そんなペーター・ベーレンスの代表作と言われている「AEG電気会社タービン工場」は、一級建築士になるのであれば、
必ず知っておくべき建築作品となります。
ペーター・ベーレンスはここでギリシャ神殿のように重厚な石積みの古典的な手法を取り入れながら、
列柱を細い線の鉄で新しく表現しようとするなど、まさに近代のギリシャ神殿のようなかたちとなっています。
また、この建物のすごさは、細部まで徹底しているデザインです。
重厚な石積み部分では、目地や凹凸の仕上げ、さらには丸みのある隅部が見られますし、鉄骨造の部分でも、リベットや接合部、
そして鉄柱はそのままに外壁が内側に少し倒れるディテールなど、新しい時代の建築芸術を成立させるための手法や美学がこうしたところにも見てとれます。
後のコルビュジエやグロピウスによる近代建築に比べると、まだ19世紀の建築スタイルの様相を呈していますが、モダニズム建築の先駆けとなった世紀転換期の傑作であることは確かに感じられると思います。