TOP > 一級建築士設計製図 > 一級建築士製図課題予想と過去問分析 >令和5年課題発表
図書館の一級建築士製図
TOP > 一級建築士設計製図 > 一級建築士製図課題予想と過去問分析 >令和5年課題発表
令和5年の一級建築士 設計製図試験の課題が発表さました。
・1階平面図・配置図(縮尺1/200)
・各階平面図(縮尺1/200)
※各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定する。
・断面図(縮尺1/200)
・面積表
・計画の要点等
◆建築物の計画に当たっての留意事項
過去の主な類似課題は次のとおりです。
直近では平成24年に出題されている「地域図書館」として出題されています。11年ぶりの出題ですね。
図書館という用途は1級建築士の製図試験においては定番の用途です。
今までと違って、ただ「図書館」という課題で、サブタイトルもなく、図書館の中にどのような施設が一緒にはいってくるか予想が難しいですね。
●S38 2階建て小図書館
●S48 集会施設をもつ市立図書館分館
●H4 アトリウムと小ホールをもつ地域図書館
●H9 緑豊かな吹抜け空間のある地域図書館
●H24 地域図書館
今年の要求図書には、「※各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定する。」という記載になっています。
これは、近年多いやり方で、しばらくはこのトレンドが続くのでしょうか。
4年前までの試験は、ゾーニングタイプなのか、基準階タイプなのかは、課題発表時点ではっきりしてました。
今年は、3階建のゾーニングタイプかもしれないし、5~7階建のような基準階タイプかもしれない。現時点ではわかりません。
ただし、図書館という用途から考えて、3階建のゾーニングタイプと考えて良いと思います。
課題が「図書館」とシンプルなだけに、どんな図書館なのかいろいろなパターンが考えられるため、
予想するのが難しいです。
閉架式図書館なのか、開架式図書館なのかさえ不明です。
ブラウジングコーナーとか、BDS、OPAC、出納カウンターなどの図書館特有のことばも覚えておく必要があります。
定番なのが、地域住民が利用できるコミュニティー施設を図書館に併設しているパターンです。
地域の住民が集まって多目的に使える室を一緒に計画し、計画の要点でその工夫した点をアピールするという内容はありそうですね。
過去にあったコンセプトルームを自由に計画させるパターンとか。
あと、5mや6mの天井高指定の小ホールなどで、2層大空間の計画も定番中の定番です。
また、図書館でありがちなのが、エントランスホール部分を3層吹抜とする課題です。
さらに、円指定のある屋上庭園なんかも出題されそうですね。
3層吹抜の指定があると、竪穴区画と面積区画が関連し特定防火設備が必要になります。
適切な位置に防火シャッターを計画して図面に表現する必要があります。
これを誤ると法規への不適合で大減点になります。
今年も、梁伏図の出題はなく、3平面プラス断面図になりそうですね。
一般的には、梁伏図は15分~20分ですぐに描けるようになるので今年学科合格した初受験の人にもすぐ対応できることと、
直近では梁伏図が出題されていないことから、既受験生の方が有利な課題条件ですね。
3平面ですから、初受験生は、まず作図力強化に時間を取られるでしょう。
まずは8月中に、作図トレース3時間を目指しましょう。
既受験生は、2時間30分を目指しましょう。
本番は、今までにない作図を求められたり、いつもよりも丁寧に描いてしまうため、プラス10分~20分かかると思った方が良いです。
まずは、実在する図書館はどのような計画になっているか、調べるところから始めると良いでしょう。
たとえば、建築資料の本を買って読むのがいいですね。
おそらく、毎年のことですが売切れになっているかと思うので、電子書籍(Kindle版)であれば、売切れはなく、すぐダウンロードして読めるので便利です。
◆図書館 (建築計画・設計シリーズ)AmazonへGo | 楽天市場 へGo
◆図書館 (建築設計テキスト) AmazonへGo | 楽天市場 へGo
◆図書館 1(建築設計資料) AmazonへGo
◆図書館 2(建築設計資料) AmazonへGo
◆図書館 3(建築設計資料) AmazonへGo
おすすめの見学したい建築物がありましたら、ここで改めて紹介したいと思います。
どのような図書館の計画があるか、知識を蓄えておくと良いです。
まだ製図道具を今から買うという人は、買いに行く手間がもったいない。
どの道具を買うか迷う時間ももったいない。
Amazonや楽天市場などのネットショップで買ってしまうのがオススメです。
一級建築士製図試験におすすめ製図道具一覧