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一級建築士製図
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令和7年の一級建築士 設計製図試験の課題
・1階平面図・配置図(縮尺1/200)
・各階平面図(縮尺1/200)
※各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定する。
・断面図(縮尺1/200)
・面積表
・計画の要点等
◆建築物の計画に当たっての留意事項
平成2年 地方公共団体の庁舎
30年以上前になるので、過去問もあまり役に立たないですね。
今年の要求図書には、「※各階平面図については、試験問題中に示す設計条件等において指定する。」という記載になっています。
これは、近年多いやり方で、しばらくはこのトレンドが続くのでしょうか。
5年前までの試験は、ゾーニングタイプなのか、基準階タイプなのかは、課題発表時点ではっきりしてました。
今年は、3階建のゾーニングタイプかもしれないし、5~7階建のような基準階タイプかもしれない。現時点ではわかりません。
個人的には、3階建のゾーニングタイプの可能性が高いと思いましたが、直近数年の出題のトレンドを考えると、基準階型も十分ありえるので、結局のところ、どっちも可能性があるという受験生にはつらい課題発表だったと思います。
庁舎といえば、なんなのかをまずは知っておきましょう。
庁舎とは、役所や官庁が業務を行うための建物のことを指します。
たとえば、市役所庁舎や県庁庁舎などがその例です。
この建物の中には職員が働くオフィスや、住民が利用する窓口、会議室などが設けられていて、行政サービスを提供するために使われています。
1級建築士で出題される規模感からすると、県庁舎であれば、県庁舎の敷地内の一部建物の建替えや、市庁舎の本館などが考えられます。
本命は、市庁舎でしょうか。
「建築物の計画に当たっての留意事項」に昨年追加された「大地震等の自然災害が発生した際に、建築物の機能が維持できる構造計画とする。」の一文が今年も残っているのと、庁舎という用途から考えても、ことしも免震構造の知識は必須となりそうです。
市庁舎の機能構成は、行政関係部門と議会関係部門に分かれる。
この議会というのがくせ者で、議会場は、段床形式にすることも多いので、昨年の大学で出題された講堂のように、また段床形式が出題されることも想定しておきたい。
施設の利用者には、市民、議員、職員が含まれ、利用する目的、用途、行動などが異なるため、動線を適切に分離する必要がある。
したがって、エントランスの計画も、市民が日常利用するメインエントランス、職員・サービス用のエントランス、議会用のエントランスをそれぞれ別に設けることが望ましい。ことしの庁舎の課題は、これらの利用者別のエントランスをどこに設けるかを含めた動線計画が一番 頭を悩ませるところなのかもしれない。
また、市庁舎の行政部門の窓口は、来庁者の70~80%程度が利用すると言われているので、メインエントランスに接した分かりやすい位置に設けることが望ましく、市民にとってわかりやすい建物というのも重要な要素と言える。
議会関係部門は、行政関係部門とは別組織なので、かなり厳格なゾーニング分けが必要になってくると思います。
オーソドックスなのは、議会関係者は利用者が限られるので、別棟にするか、建物の上層に計画するというのがセオリーかと思います。
駐車場に関しては、都会になってくると地下駐車場が多いですが、1級建築士の製図試験では、よくある車椅子用駐車場を1~2台とサービス用駐車場1台だけという出題が可能性高いでしょうか。
◆行政関係部門
◆議会関係部門
◆共用管理部門
今年も、梁伏図の出題はなく、3平面プラス断面図になりそうですね。
一般的には、梁伏図は15分~20分ですぐに描けるようになるので今年学科合格した初受験の人にもすぐ対応できることと、
直近では梁伏図が出題されていないことから、既受験生の方が有利な課題条件ですね。
3平面ですから、初受験生は、まず作図力強化に時間を取られるでしょう。
まずは8月中に、作図トレース3時間を目指しましょう。
既受験生は、2時間30分を目指しましょう。
本番は、今までにない作図を求められたり、いつもよりも丁寧に描いてしまうため、プラス10分~20分かかると思った方が良いです。
まずは、実在する庁舎はどのような計画になっているか、調べるところから始めると良いでしょう。
たとえば、建築資料の本を買って読むのがいいですね。
おそらく、毎年のことですが売切れになっているかと思うので、電子書籍(Kindle版)であれば、売切れはなく、すぐダウンロードして読めるので便利です。
◆庁舎 (建築設計資料) AmazonへGo
おすすめの見学したい建築物がありましたら、ここで改めて紹介したいと思います。
どのような庁舎の計画があるか、知識を蓄えておくと良いです。
まだ製図道具を今から買うという人は、買いに行く手間がもったいない。
どの道具を買うか迷う時間ももったいない。
Amazonや楽天市場などのネットショップで買ってしまうのがオススメです。
一級建築士製図試験におすすめ製図道具一覧