一級建築士製図エスキスの課題読み取りマーカー方法
読み落としが多くランク1がなかなか取れない人は必見の記事です。
一級建築士設計製図試験において、エスキスで課題読み取りの際に行う蛍光ペンの活用法を紹介し、
ランク1を取るための読み落としが少ない情報整理の方法をマスターしてもらいます。
課題の読み取り1回目では最重要な情報をオレンジ色でマーカーしてもらいましたが、
課題読み取り2回目では、じっくり読んで、ピンク、黄色、緑色、赤ペンを使ってマーキングしていきます。
そのおすすめの色分け方法を紹介していきます。
蛍光ペンの活用法は、
下記の通りです。
エスキスや記述で重要となるであろうキーワードをピンク色でマーカーします。
例えば、下図の場合、「世代間交流ができる施設」というのが重要なキーワードになっています。
必ず図面か記述のどちらかに入れておきたい言葉だと読み取りの時は感じますが、実際にエスキスや作図を作業中のときは忘れてしまうので、マーカーしておくのが良い方法です。
下図の場合は、要求室の特記事項にある「貸出カウンター」にピンク色のマーカーをしています。
他にも、「受付カウンター」など、〇〇カウンターという名のものはエスキスをするうえでは重要です。
なぜ重要かというと、採点官がカウンターの位置を見るだけで、「動線配慮」と「セキュリティー配慮」が出来ているかどうか 見ることができるからです。
カウンターの位置というのは、「入退出するのがよく見える位置」で、さらに「室全体を管理できる位置」が望ましいです。
また、このカウンター位置により、出入口の位置も変わってくるので、作図前には位置を決めておきたい内容です。
外部施設の名称には緑色でマーカーします。
要求室のように表になっていないので、モレ防止のためです。
この部分だけ緑色になるので、どうしても使う色を減らしたいという人は、外部施設の境目に赤ペンで線を引くのもアリです。
作図時に気にする内容を黄色でマーカーします。
下図のように、「カウンター、テーブル、椅子」のような什器や、
「〇〇人程度が利用できるようにする」という文章の「〇〇人」も作図する椅子の数に反映する必要があるので黄色マーカーします。
駐車場や駐輪場の台数は、文章で書いてあるものを赤ペンで転記することでビジュアル化します。
要求室の中に、「2室設ける」「3室設ける」等のように、室数を指定してくる場合があります。
室名の部分を赤ペンで部屋数の数だけ仕切りを入れて、ビジュアル化します。
「景観への配慮」や「屋上庭園を見えるようにする」等、窓からの景色がエスキスで重要な室については、
オレンジマーカーに加えて、室の下に、「目玉マーク」を赤ペンで追記してビジュアル化します。
天井高の指定は、空間構成に関わる特に重要な内容となるため、
室名の下に、赤ペンで「CH≧5m」等と書いてビジュアル化します。
CHとは、CeilingHeight(シーリングハイ)の略で、天井高のことです。
FLとかGLとかと同様で、建築図面では一般的に使う表現です。
いかがでしたか?
このページでは、課題の読み取り2回目で、エスキスをする準備として、重要な内容をマーカーで色分けする作業の仕方を学びました。
これで、ランク1を取るための読み落としが少ない情報整理の方法をマスターできたと思います。
これから自分流にアレンジして、より分かりやすい情報整理を目指して下さい。