一級建築士設計製図エスキスのプランニング前チェック
エスキス手順(13)として、平面検討のプランニング前チェックを学びます。
一級建築士製図試験は、ゾーニングの良し悪しが、合否に大きな影響を及ぼします。
ここでゾーニングのチェックを行います。
予備校で習う「中間チェック」は、エスキス完了後に行うもので、ここで言っているチェックとは別物です。
「プランニング前チェック」とでも呼んでおきましょう。
課題文の読み取りのときに、手順(1)でオレンジマーカーを塗った部分は、最重要な内容のはずです。
これが現状のゾーニングに反映されているかを、すべてのオレンジマーカー部分に対して確認します。
オレンジマーカー部分というのは、空間構成に大きく関係するところなので、
これをエスキス完了後にやって、ミスを見つけたら かなりの時間的ロスが発生します。
手順(4)で確認した動線計画について、現状のゾーニングに反映されているかを確認します。
今回の課題では、図書室の本の搬入経路を確認する必要があります。
手順(8)で整理した要点記述のキーワードが、プランに反映できそうかを確認します。
もし、現状のゾーニングと食い違うところがあっても、
作戦変更して、要点記述のキーワードを作り直せるなら、ゾーニングの変更は不要です。
グリット設定を、7mスパン固定などでゾーニングを検討していた場合は、不要のチェック内容ですが、
スパン寸法を6m、7m、8m等、混在させている場合は、ここで再度面積チェックを行い、
指定の延床面積と、建ぺい率に違反していないかをチェックします。
エスキス手順(13)として、平面検討のプランニング前チェックを学びました。
空間構成に関わる大きな内容は、中間チェック時に発覚したら、後戻りが大きいので、
このタイミングでつぶしておくのが、実力者が密かにやっている裏技です。
ぜひ、明日から取り入れましょう。