1級建築士 製図のプランニング基本 敷地の配置計画
敷地に対して、建物の配置は、敷地内に設置する駐車場、駐輪場、広場等の位置や大きさを考慮し決める。その際の隣地や道路との離れ寸法については、敷地全体を有効活用できるように極端な偏りがない配置とすることとと、敷地内に用途不明な部分が発生しないように留意する。
もし、敷地内に白紙部分ができると、減点対象となるので、通路のタイル目地や簡単な植栽を書いておくと良い。
また、隣地に幼稚園や小学校などがある場合は、敷地ギリギリまで建物を配置すると圧迫感を与えることになり、周辺環境への配慮不足とされる可能性があるので注意が必要です。逆に、適度や間隔を開けたり、幼稚園側の高さを抑えることで、周辺環境への配慮をしたとアピールすることも可能です。
敷地の車椅子使用者用駐車場の配置計画は、プランニングの前にやっておくべき重要な計画です。 まず最初に考慮するべき点は、メイン道路に面した主出入口の近くに配置すること、そして原則として交差点から離して計画することです。
さらに、押さえるべき点として、建物の外に、駐車場をどれだけのへりあき寸法を確保するかということ。
車椅子使用者用駐車場1台であれば、主出入口まですぐ行けるので、駐車場スペース3.5mに、柱0.35mと合わせて、3.85m必要なので、配置計画では4m確保すればよい。
さらに注意が必要なこととして、駐車場と主出入口の間に植栽を描きたくなるのをグッと我慢していただきたい。もし描いてしまったら、車椅子の人がアプローチするのに邪魔になる可能性があり、減点対象となります。
2台車を駐車する必要がある場合、主出入口から遠い側に停める車のために通路1.2m以上を確保することが必要となる。 そのため、3.5m+1.2m+0.35m=5.05m必要で、配置計画上6m必要なことに注意が必要です。
サービス用駐車場で、一番気を付ける点は、利用者アプローチと交差しないサービス動線を考慮した配置計画とする点です。
もし、角地の敷地で2面道路の場合、メイン道路を利用者用の駐車場、サブ道路をサービス駐車場とするのがオーソドックスな計画です。ただし、あくまで利用者動線と管理者(サービス)動線の交差を避けることが一番重要なので、場合によっては、メイン道路側に利用者駐車場と、サービス駐車場の両方を配置する計画もあり得ることも念頭に入れる必要がある。
サービス陽駐車場を1台配置する場合、駐車場スペースとして2.5mを確保し、柱型で0.35m確保し、合わせて2.85m、つまり3mのへりあき寸法を確保すると覚えると良い。
駐輪場の配置計画で一番留意することは、主出入口になるべく近い位置とすること。車椅子利用者用の駐車場は、主出入口の交差点と反対側を推奨しているので、必然的に 主出入口のそばで交差点側に駐輪場を計画することが多くなる。
駐輪場は、自転車1台あたり0.5m×2mで計画し、通路を 1.2m以上確保することを考慮し、作図上 4m確保する必要がある。また、HPが2台でへりあきが6m確保されている場合は、駐輪場は2列配置が可能である。