1級建築士 製図のプランニングの基本 ゾーニング
ゾーニングとは、用途の異なる領域(ゾーン)を、相互の関連性を考慮しながら区分けをする作業のことで、一般的には、「利用者ゾーン」、「管理者ゾーン」、「共用ゾーン」の3つに分類される。
利用者が使用するスペースで、その建物の目的により
図書部門、宿泊部門、店舗部門等、さまざまな部門が考えられるが、複数の用途がある複合施設の場合、それぞれの用途に分けて、ゾーニングも分けて考慮する必要がある。
特に、それぞのれの部門で利用時間帯が違う場合や、上足と下足の利用が区分される場合や、料金徴収が必要な場合等は、特に明快なゾーニング分けが必要になる。
例えば、南側に利用者の部門を配置し、東側に管理部門を配置することにより、明快に区分することで利用しやすさに配慮する。
もし、複合施設などで、利用者ゾーンが2つある場合、まずは1階と2階で階別ゾーニングすることを、まずは検討してみる。
利用者ゾーンをどこに配置するかというのが重要であるが、その際に考慮すべき点として、景観への配慮です。
1級建築士の試験では、敷地の周辺環境で、必ずと言っても良いほど、どこかに「公園」「川」など、与えられた敷地から良い景色がどこかの方向にはあります。そして、課題文の所要室の特記や、計画に当たっての留意事項の欄に、「〇〇室については景観に配慮する。」という風に景観の配慮に指定があったときにはもちろんですが、指定がなくても、ラウンジ、レストラン、休憩スペース等は景観に配慮して、公園側等に配置するよう心掛けるべきである。